池袋にあるドトールの進化系、「梟書茶房(フクロウショサボウ)」をご存知でしょうか?
「本」と「珈琲」を偏愛する二人のプロが作った、あの秘密基地のような空間には、実は2026年の診療報酬改定を乗り越えるための「薬局経営のヒント」がぎっしり詰まっていのではと思います。
このユニークな喫茶店のビジネスモデルを掛け合わせて、これからの薬局が目指すべき姿を提案してみたいと思います。
1. 「何でもあります」は「何も選べない」と同じ?
梟書茶房の目玉は、中身を隠して売る「ふくろう文庫」です。
膨大な本がある世界で、「あえて隠して、プロの推薦文だけで選ばせる」というキュレーション(選別)の価値。
これを薬局に置き換えるとどうなるでしょう?
2. 迫りくる「2025年の壁」と「選別」の正体
「患者のための薬局ビジョン」の10年目のマイルストーン、そして2026年の改定は2035年に向けた「医療インフラとして残るか、消えるか」の審判の年と位置づけられている。
在庫リスクの爆発: 低分子薬から高額なバイオ医薬品へ。
1処方の薬剤費が数万円から数十万円に跳ね上がり、在庫管理ミス一つが経営を揺るがすリスクになります。 「場所」から「機能」へ: 病院に近いだけではダメ。
地域フォーミュラリ(医薬品の使用指針)への参画や、在宅の実績こそが評価の対象です。
3. 「本と珈琲のセット」=「プロの知恵のパッケージ化」
梟書茶房では、プロが選んだ本と、そのイメージに合わせたブレンドコーヒーをセットで提供しています。
これはまさに、薬剤師が目指すべき「ファーマシューティカルケア」の形そのものです。
2026年の目玉となる「服用薬剤調整支援料2(1,000点)」を思い出してください。
4. 薬局を「健康のハブ(拠点)」へ再設計する
ドトールが「喫茶」を「書斎」に変えたように、薬局も「調剤室」を「健康相談の作戦会議室」に変える必要があります。
調剤室の16㎡化とロボット導入: 事務作業をDXで3割削減し、生まれた時間を対人業務へ。
自費メニューの展開: 処方箋だけに頼らず、企業健保向けの健康管理や有料の健康レポートなど、収益を多角化します。
居場所としての薬局: 地域の人が「何かあったらあそこに行こう」と思える、医療インフラとしての信頼構築です。
💡 経営者・幹部の皆さんへのメッセージ
「生き残るための加算」を追いかけるのはもう終わりにしませんか?
まずは新しいOSで基礎をしっかりと押えていくこと、それぞれが専門性を持つこと、患者のライフケアとしてサービスの在り方がしっかりできること、これらが実践できていないと効率化、高回収は図れません。結果、「急がば回れ」、新OSの基礎をしっかりと押えることがとても大切な経営方針となるはずです。
ドラッカーの言葉を借りとすると「集中の決定とは戦場の決定である」と。
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