薬局・ドラッグストアの未来像:推考レポート①
全国外来患者数は2025年をピークに減少に転じていくことが示唆されています。医師にかかわる患者と薬剤師がかかわる患者の動向に大きな変化が予想されます。
一方で、今回の改定にもあるように薬剤師の役割は大きく転換されアウトカム志向に、実施していくためには薬局では「薬剤レビュー」、病院薬剤師では「薬剤サマリー」に代表されるようにファーマシューティカルケアの実践が重要になってきます。
もともと海外では実践されている薬局ビジネスへの転換が望まれることになっていきます。
医師にかかわる患者
vs 薬局薬剤師にかかわる患者の年次推移と今後の予測
1-1. 医師(外来)にかかわる患者数の推移と予測
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年 |
外来患者数(概算:万人/日) |
特記事項 |
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2015年 |
約710万人 |
高齢化加速期 |
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2019年 |
約720万人 |
ピーク前夜 |
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2020年 |
約650万人 |
コロナ禍で急減(約-10%) |
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2023年 |
約700万人 |
回復傾向 |
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2025年 |
約750万人(ピーク) |
65歳以上が約5割 |
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2030年 |
約730万人 |
人口減少開始で漸減 |
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2040年 |
約690万人 |
65歳以上が約6割占める |
🔑 重要転換点:全国外来患者数は2025年をピークに減少に転じる見込み。ただし高齢者割合は上昇を続けるため、疾患の複雑性・重症化リスクは高まり続ける(厚生労働省 外来医療計画関連資料)
1-2. 薬局薬剤師にかかわる患者(受付回数)の推移と予測
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年月 |
調剤受付回数(千回) |
かかりつけ薬剤師指導料算定件数 |
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2017年6月 |
— |
730,742件 |
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2018年6月 |
53,158 |
795,230件 |
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2019年6月 |
60,322 |
855,428件 |
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2020年6月 |
63,246 |
923,620件 |
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2021年6月 |
65,384 |
979,838件 |
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2022年6月 |
67,076 |
1,019,927件 |
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2023年6月 |
69,757 |
1,124,845件 |
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2024年6月 |
74,968 |
1,316,782件 |
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2025年6月 |
72,690 |
📈 調剤受付回数は2018年比で41%増、かかりつけ薬剤師算定件数は2017年比で**+80%増**と急増(日本保険薬局協会 薬局・薬剤師の機能発揮と評価の現状 (2025))実質の伴う「かかりつけ薬剤師」の実践が伴っていれば、ファーマシューティカルケアの充実は近いものでしょう。
1-3. 在宅医療における薬剤師関与の急増
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年 |
在宅医療患者数(概算) |
薬剤師訪問実施状況 |
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2023年 |
約24万人 |
4割の薬局が実施(増加傾向) |
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2025年(予測) |
約30万人 |
拡大継続 |
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2035年(予測) |
約50万人超 |
薬剤師役割の急拡大 |
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2040年(予測) |
237の二次医療圏でピーク |
医師不足が顕在化・薬剤師が補完 |
在宅医療の未来予測 (psft.co.jp)
/ 日本医師会資料
1-4. 構造転換の核心:2分岐する「患者接触構造」
【2025年以前の構造】
患者 → 体調不良・症状発現 → まず医師(外来)へ
↓
処方箋 → 薬局(投薬のみ)
【2030年以降の新構造(推測)】
患者 → 日常的な健康不安・OTC判断 → まず薬局薬剤師へ(ファーストコンタクト)
↓
薬剤師がトリアージ・受診勧奨 → 必要時のみ医師へ
↓
軽症・慢性疾患管理は薬局で継続フォロー
水平分業への転換が構造的に進む。医師の総患者数は絶対数が減少していく一方、薬局薬剤師が関わる患者は非保険領域も含め増加し続ける。特に医師偏在が深刻化する地方では、薬剤師が事実上の第一次医療窓口となる局面が増える。
この点を踏まえただけでも、海外で実践されている薬局ビジネスがかなり近しいことが理解できてくると思います。
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