1/10/2026

調剤報酬改定2026年の課題抽出 中医協 「総-4これまでの議論の整理(案)について」

 中医協にて、「これまでの議論の整理(案)」中、調剤に関わる部分を抽出し整理してみました


評価体系の抜本見直し

u  調剤基本料:立地依存の構造から脱却し、薬剤師の職能発揮を促進する観点から評価を見直す。P26 (Ⅲ-8-(1)) 

u  特別調剤基本料A:健康保険事業の健全な運営確保の観点から、対象薬局の要件を厳格化する。P26 (Ⅲ-8-(2))

u  調剤管理料:調剤日数による4区分評価を、対人業務としての薬学的管理の質を評価する体系へ見直す。 P27 (Ⅲ-8-(4))

u  地域支援体制加算:地域での医薬品供給拠点としての機能に応じた適切な評価となるよう要件を見直す。P26 (Ⅲ-8-(3))

u  調剤報酬の簡素化:類似する算定項目を統合し、体系を整理・簡素化する。      P27 (Ⅲ-8-(9))

 

在宅医療の推進

u  在宅薬学総合体制加算:高度な在宅訪問薬剤管理指導を含め、薬局の在宅提供体制を整備するための要件・評価を見直す。P13 (Ⅱ-5-1-(12))

u  在宅患者訪問薬剤管理指導料:訪問の円滑な実施と実効性の改善(処方提案等)に向けて要件を見直す。 P14 (Ⅱ-5-1-(13))

u  医師・薬剤師の同時訪問:在宅でのポリファーマシー・残薬対策を推進するため、医師と薬剤師が同時に訪問することへの新たな評価を行うP13 (Ⅱ-5-1-(8)) / P29 (IV-4-2-(3))

u  在宅歯科・栄養連携:歯科医師との連携や、退院直後の訪問栄養食事指導等における連携評価を充実させる。P12 (Ⅱ-5-1-(3)) / P13 (Ⅱ-5-1-(11)⑥)

 

対人業務・薬学的管理

u  かかりつけ薬剤師機能:かかりつけ薬剤師の普及と患者による選択を促進するため、指導料の評価体系を見直す。P11 (Ⅱ-3-(8)) / P27 (Ⅲ-8-(6))

u  ポリファーマシー・残薬対策:服用薬剤調整支援料の要件見直し、残薬調整を円滑にするための「処方箋様式」の見直しを行う。 P27 (Ⅲ-8-(8)) / P29 (IV-4-1-(4)(5))

u  吸入薬管理指導加算:インフルエンザ等の吸入薬指導の実態を踏まえ、要件と評価を見直す。P27 (Ⅲ-8-(7))

 

医療DX・オンライン

u  医療DX推進体制整備加算:普及したサービスの活用を基本としつつ、さらなる活用による質向上を評価する。P18 (Ⅲ-3-(1))

u  電子処方箋の利活用:重複投薬チェックの実施とそれに基づく質の高い処方・調剤を行う場合の新評価を設ける。P19 (Ⅲ-3-1-(2)) / P28 (IV-4-1-(3))

u  オンライン服薬指導:適切な実施に関する指針に基づき、ウェブサイトへの掲示等、施設基準を明確化・厳格化する。P19 (Ⅲ-3-2-(1))

 

医薬品供給・安定化

u  安定供給に資する体制:後発医薬品等の供給不安に伴う追加業務等の実態を踏まえ、安定供給に資する体制を新たに評価する。P27 (IV-1-(3))

u  後発品・バイオ後続品:バイオ後続品の調剤体制整備や患者への説明に対する新たな評価を導入する。P27 (IV-1-(4))

u  長期収載品の選定療養:後発品供給状況や患者負担の変化に配慮しつつ、選定療養における患者負担額の見直しを行う。P28 (IV-1-(5))

u  施設間連携(病薬連携)

u  薬剤情報連携の評価:病院薬剤師と薬局薬剤師の協働によるポリファーマシー対策が継続されるよう、連携評価を見直す。P28 (IV-4-1-(1)) / P29 (IV-4-2-(2))

 

レポートのまとめと留意事項                       

▶ 立地評価の是正: 調剤基本料の抜本的な見直しにより、門前薬局としての利点だけでなく、地域医療への貢献(在宅・夜間対応等)がより重視される 。                         

▶ DXの標準化: 電子処方箋やオンライン服薬指導は「導入していること」から「活用して安全性を高めていること」が評価の基準に移行する。                           

▶ 供給不安への公的評価: 現場の負担となっている医薬品の在庫確保や代替提案業務が、初めて診療報酬上の新たな評価(加算等)として認められる見込み。


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